みそぎ浜に吹く風

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2020-01-01から1年間の記事一覧

断崖に挑む①千軒岳

「山登りでもしませんか。」喫茶店のママから、そう誘われた。事実、休みの日はこれと言ってすることもなかったので、山登りを始めることにした。それまでは町の裏手にある薬師山や萩山にさえもめったに登ることはなかった。 道南では四月には雪も溶け、五月…

児童をめぐる安全②灯台

沈黙の春。日本中から生気が失われている。病院の面会が禁止になり、函館の観光地は外国人も日本人もまばらである。「あ、ここにもない。」私は結局マスクを購入できずにコロナ騒動以降、マスクをつけたことがない。 そんな中、児童をめぐる安全の在り方につ…

南部坂の窓辺から

十字街の交差点近くの南部坂を少し登ったところに母が入院している病院がある。私はいつも三階の病室の窓辺から函館山の麓の景色を眺めている。南部坂とはロープウェイ山麓駅へと続く人通りの多い坂道で、つい百六十年前まで南部藩の陣屋があったことに由来…

母の入院~2019年を振り返り~

時代が平成から令和へと変わろうとする少し前、平成31年4月14日の夕方、母の様子が突然変わった。熱を測ると39度以上あったため、ホームヘルパーさんと相談し、すぐに地元の病院に入院することになった。 私は毎朝、氏神様の佐女川神社にお参りしてからお見…

ギリヤーク尼ヶ崎氏 祈りの踊り 令和元年函館公演

特に40代以上の函館市民にギリヤークと言えば、それは舞踊家のギリヤーク尼ヶ崎氏を指す。実際に彼を見たことのあるなしを問わず新聞の地方欄などでもお目にかかる人物だ。ちなみにギリヤークとは現在は二ヴフと呼ばれている北方民族でサハリンやアムール川…

一目置く

2019_08_08 画像は日本棋院HPより 私が囲碁を始めたのは今から約40年ほど前です。家業を手伝うために実家に帰った時に父から手ほどきを受けました。当時の私は囲碁を知らなかったのですが、石を置いていくうちに何となく面白いと感じました。父は5級くらいだ…